
90年代といえば、ちょうど30代に突入した年である。仕事も安定していたし、そろそろ結婚して子供もでき、幸せな家庭を築くこともできたハズだった。ところが俺は何を血迷ったか、会社の休みを利用してジャカルタ行きを決めしまう。それが快楽の10年の始まりである。
90年代のダンドゥットを思い浮かべて真っ先に掲げる作品が本作である。本作品を手がけたLyric/Composer:
Fazal Dath.Arranger:
Hendro Sakyといえば、泣く子も黙る90年代を代表するコンビであろう。そしてこのコンビの代表曲の一曲が本作であるのは誰もが認めるところではないか。
まず一分を要するイントロ。歌謡の世界において、ましてダンドゥットの世界においてこれは掟破りというしかない。しかもベースをブリブリ言わせ予測不可能な世界へと導く手腕は当時驚くべきものがあった。その先に待っていたのはスリンの音。やっとここでスリンの音かよ。そしてJumbara Jumbara Jumpaのコーラス。いつになったら本道にはいるのか。ここまで引っ張ることが許されたのか。俺がレコード会社の社長だったらボツなアレンジであり、すぐに変更を命じたであろう。ところがMSC Recordsは違った。すでにヒット作を出し余裕があったのか、何も考えてないのか、すんなりリリースしてしまうのが痛快である。
メロディは
Fazal Dath作品の中でも極上である。歌うSanta Hokyもこれに花を添える。こぶしネットリ系の歌唱ではなく、その歌は涼しげ。曲のアレンジが派手な分、彼女の歌は効果的。そしてまただ。間奏の長さ、少し長いスリンのソロ、拘りだ。ちなみにPVでスリンを吹いているのがFazal Dathである。彼に会った90年代、何故、自作品のPVに顔を出すのか聞いた覚えがあるが、その答えは忘れてしまった。
とにかくいろんな意味で90年代を代表する一曲だと思うし、時代を駆け抜けた逸品である。大作と言いたい。
91年〜92年にヒット。